ゴー宣DOJO

BLOGブログ
切通理作
2012.4.22 09:35

「いつか」を「いま」にするために

 「あそこに本当に真剣に思想している人間たちがいるっていうことだけがわかればいい」(ゴー宣道場選書「原発はヤバイ、核兵器は安全」所収、小林よしのり氏のコラム『ゴー宣道場はどうやって始まり、続いてきたのか?』より)。

 

 小林代表師範が以前こちらのブログで、大学の講義ならともかく、ゴー宣道場はお勉強的に難しくなっていってはいけない、始めての人も参加できるようなわかりやすさとエンタテイメント性がいつでもなければならない・・・・・・と書いておられるのを読んで、無常感を抱く学校の先生や講師もいるのではないでしょうか。

 

 かくいう私もその一人。そんじょそこらの大学や学校の授業より、参加者が熱心で、また自主的なのがゴー宣道場だと思うからです。 

 

 小林師範も感激していたように、第25回道場を前にして、門弟同士の交流のためにやっているメーリングリストで、今回も会場の「設営隊募集」が行われましたが、今回はなんと8時30分の募集開始から8分の間に定員に達し、12人の設営隊員が決まり、補欠要員に名乗りを挙げる方もいらっしゃいます。(註)

 

 毎回、朝早い設営隊募集の時間が来るまでいまかいまかと待ちかまえ、それなのに接続の差で設営隊員になれずに悔しがる方さえいるのです。

 

 まさにゴー宣道場は自主的に公論を求める場であり、私利私欲のためにやっているのではありません。 

 

 そんな人たちの一人ひとりの思いを、もう少し議論の場においても浮上させようという次回の道場の、「ハプニング性」を取り込むという試みには期待大です。

 

 ここしばらくの道場の試みは、従来「サイレント・マジョリティ」だった人の声を、表沙汰にすることにあると思うからです。

 

 そのためには、小林さんのようなオピニオンの出来る人から読者へ、そして逆に読者から自分の言葉を託すに足る立場の人へ……という、相互の意志が結び合う必要がある。

 

 ゴ―宣道場は、その試みのひとつですが、決して一方から一方への呼びかけ一辺倒ではいい形にはならない。

 前回、ニコニコ動画の書き込みで、PCや携帯の前で遠くの場所から参加してくれて、ネトウヨに応戦してくれた方がいたように、出来ることが持ち寄れる場であることが必要でしょう。

 

 脊髄反射のように、叩きやすい対象を叩くだけの「ノイジー・マイノリティ」が多数なために「マジョリティ」のように見えてしまっている異様なネットの世界。それが政治や皇統問題にまで影響を与えかねない異常。

 

 そこに「見て、見ぬふり」せず「脊髄反射ではなく、考えている人がこれだけいるんだよ」というのを示すこと。

 

 あるブログでゴー宣道場選書を読んだという人が、「いつか行ってみたい場所」と道場のことを書いていました。

 「いつか」じゃなくていいですよ!・・・・・と言いたいですが、でも「ここにはたしかに思考の場がある。だから気になる!」と感じてくれたのだと思います。

 

  次回5月13日(日)13時から開催の

「第25ゴー宣道場」『公民と国民、何が違うか??権力批判のすすめ―』。

  応募の〆切まであと11日あります。

5月2日(水)必着です!

 

入場料は1000円。

 

参加希望の方は往復はがきに、『第25回参加希望』と明記、

 

さらに、

 

 

1.   氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2.   住所

3.   電話番号

4.   年齢

5.   職業(学生の方は学校名)

6.   募集を知った媒体

7.   応募の理由と道場への期待

 

 

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、

 

152-8799

 

 

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

 

 

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端

 

まで、お送り下さい。

 

当選された方にのみ、返信はがきを送付致します。

 

たくさんのご応募、お待ちしております。

「いつか」を「いま」にしてください!

 

〆切日は

ゴールデンウィーク中

ですので、

いつもより郵送に

時間がかかる

可能性があります

 

参加ご希望の方は、

余裕を持ってお早めに

ご応募下さい

 (註)その後ご指摘を頂き調べ直した結果、8分後に決定人員の通達はありましたが、通常設営隊員は8時30分の募集開始後39秒めに希望が到着した方までで締め切りでした。そのあとに、惜しくも一秒差の8時30分40秒めに設営隊希望の投稿をした方は規定人員締め切り外となりました。まさに秒速の世界!改めて師範の一人として皆さまの姿勢そして労力に感激しております。いつもありがとうございます。


 

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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